子どもの骨折

成長期の子どもの骨折は治りが早く、骨折した部位を数年後にレントゲン検査してみても、骨折のあとがほとんどわからないくらい完全に治癒することもめずらしくありません。
ギプス固定をはずしたあとのリハビリでも子どもの回復はめざましく、一般的には関節の拘縮(関節が固まって動きが悪くなること)を残すこともありません。
ただし、成長期にある子どもでは、成長が終了するまでしっかりと経過観察する必要があります。「過成長」といって、折れた骨が過度に成長して長くなってしまうことがあるからです。
子どもの場合は、早期に適切な治療を行っても長期のフォローが大切です。

子どもに特徴的な「若木骨折」

若木骨折とは、骨の一部に亀裂が入って曲がるものの完全に折れていない骨折のことで、
弾力性がある子どもの骨にだけみられます。
若い木の枝を折ったときの様子に似ているため、そう呼ばれるようになりました。