高齢者の骨折

高齢者の骨折は、若い人に比べて回復が遅いという特徴があります。骨密度や骨質が低下して、骨がもろくなってしまう骨粗しょう症がある高齢者では、折れた骨を金属でつなごうとしても骨がもろすぎてうまく固定できないこともあります。
また、骨折をきっかけに介護が必要な状態になることもあり、高齢者の骨折では十分な観察とケアが必要です。
骨折後に寝ている期間が長くなりますと、床ずれができる危険性もあります。
高齢者の場合は、早期から積極的にリハビリをはじめると同時に離床を進めることが大事です。

転倒・骨折の予防がもっとも大切

高齢者の場合は、何よりもまず骨折を防ぐことが重要です。
「歩く、またぐ、昇って降りる」という、日常生活で必要な動作の能力を維持・向上させることが転倒予防につながります。筋力トレーニングや体のバランスを保つ能力を鍛える運動が効果的です。
介護予防の広がりとともに、そのような運動を盛り込んだ転倒予防教室が全国各地で実施されていますので、積極的に参加されてみてはいかがでしょうか。