背中や腰が曲がったのも骨折?(2) ~圧迫骨折の予防と「おしゃれ」

圧迫骨折による背部痛、腰痛の予防と治療

急に起こった圧迫骨折に対しては、骨折の治療が行われます。

骨折の場所や程度、年齢などによって、手術をするか、コルセットやギプスで固定して様子をみるか、治療法は異なりますので、主治医とよく相談して決めましょう。

慢性的な痛みに対しては、多くの場合、痛み止めの内服薬や湿布薬などで治療しますが、骨粗しょう症治療薬「ビスフォスフォネート」や「カルシトニン製剤」には、痛みを軽くする効果もあるので、これらの薬を使うことも増えています。

慢性的な痛みは、姿勢が変わったことによる筋肉疲労も一因ですので、背中の筋肉を強くする運動も効果的です。ただし、痛みがあるときに無理をしてはいけません。主治医に相談しながら、安全に行いましょう。

骨密度を上げる効果のあるウォーキング、体のバランス能力を向上させるフラミンゴ体操、ロコモティブシンドローム予防に効果のあるロコトレなどを、日頃から行うことも、痛みの改善につながります。 慢性的な痛みでも、痛みが強い場合は、ブロック療法や手術療法が有効なこともありますので、病院で相談してみましょう。

 

背中が曲がってもおしゃれは楽しめる!

背中や腰が曲がって外見が変わってしまったために、外出する気がなくなったり、家にいることが多くなったりする人も少なくありません。しかしそれでは、ますます運動量が減り、日光を浴びる機会も減って、骨粗しょう症を進行させるばかりです。

姿勢が変わってしまっても、ちょっとした工夫でおしゃれは楽しめますので、どんどん外に出かけましょう。

たとえば、背中や腰が曲がって前かがみになると、上着の前身ごろがだらりと下がってしまいます。そんなときは、思いきって前身ごろを短く詰めたり、洋服用のクリップを使って留めたりすると、すっきり見えます。また、パンツは背中が出てしまうので、スカートを選ぶようにするとよいでしょう(長すぎるものはつまずきやすいので注意)。最近は、腰が曲がっていても背中が出ないように工夫されたパンツなどもありますので、探してみてはいかがでしょうか。

きれいな色のスカーフやおしゃれな杖など、心が明るくなるものを積極的に身につけて、出かける機会を増やしましょう。外出は、効果的な運動療法の1つですし、何よりも心の健康に役立ちます。