骨折の応急処置

もしかしたら骨折したかも……。
そんなとき、応急処置の方法を知っていると安心です。

応急処置1 冷やす

氷を入れた袋(氷のう)などで冷やします。氷のうをあてるときは、凍傷を防ぐためタオルなどでくるみ、直接あてないようにしましょう。

応急処置2 心臓より上に挙げて安静を保つ

できるだけ腫れを抑えるために、可能なら骨折部を心臓より上に挙げます。また、腫れの増大を防ぐために安静を保ちましょう。

応急処置3 添え木になるものをあて、包帯や布で固定する

添え木で固定することにより、骨折部の安静を保つことができます。添え木を骨折部位にきつくしばりすぎないように注意しましょう。(きつくしばりすぎると、血流を妨げる危険があります)

応急処置4 肩、肘、腕の場合は、三角巾で支える

スカーフなど適当な大きさの布を三角巾の代用とし、腕をつって支えます

このような応急処置をしたあと、なるべく早く整形外科を受診するか、救急車を呼びましょう。

傷があってそこから折れた骨が見えているような場合(開放骨折)や、高所からの落下などで大きな骨折損傷が予想される場合、命が危ぶまれる場合はすぐに救急車を呼び、専門的な骨折治療が行える病院に運びます。
とくに開放骨折は、受傷後8時間が治療のゴールデンアワーといわれ、遅くなると化膿する危険性が高まりますので、一刻も早く病院に運ぶことが求められます。