HOME  <  治療後にすべきこと  <  骨折のリハビリテーション

骨折のリハビリテーション − 治療後にすべきこと

骨折の治療では、整復、固定とともにリハビリテーションが大きな柱となります。
固定中は筋肉の運動量が極端に減るため、固定を外すころにはだいぶ筋肉の重量が減り、細くなっています(筋肉の委縮)。また、関節も固定していた場合は、固まって動きが悪くなっています(関節の拘縮)。
そこで、筋肉を増やしその機能を回復させるリハビリや、関節の動きをよくするリハビリを早い段階から行う必要があるのです。

リハビリが遅れると、筋肉の萎縮や関節の拘縮が残り、機能が十分に回復しないままになってしまうことがあるので、医師、看護師、理学療法士の指導に従って積極的にリハビリを行いましょう。
高齢者の場合は特に早期からのリハビリが重要です。
>>高齢者の骨折について

ギプス固定中のリハビリ

腕や脚の骨折では、ベッドの上にいるときから動かせる範囲で指などの運動を行います。
手指のグーパー運動、足首の曲げ伸ばしなどが代表的な運動です。
骨折した部位の周辺は、療養中の過ごし方でも触れたとおり、炎症による腫れと、固定して動かせないためにむくみやすいのですが、手や足の指を動かすだけでも腕全体、脚全体の血行がよくなってむくみの改善につながります。
このほかにもベッドの上で行える運動はいろいろあります。
医師、看護師、理学療法士の指導を受けて正しいリハビリを行いましょう。

ギプスをはずしたあと

ギプス固定では、ギプスをはずしたときに筋肉が細く小さくなっている様子が患者さんにもよくわかります。
関節を固定した場合は、関節が固まって動きが悪くなります。
筋肉が細く小さくなることを「委縮」、関節が固まって動きが悪くなることを「拘縮」といいます。
萎縮による筋力低下や拘縮は、リハビリによって徐々に回復します。

足の骨折のあとの部分荷重とは

脚の骨折の場合、骨の修復の進み具合をみながら少しずつ足をついて体重を
かけていきます。これを「部分荷重」といい、折れた部分の修復を促す効果が
あります。
骨の修復過程でできる仮骨※には、適切な荷重をかけると骨癒合が促進するという性質があり、部分荷重はそれを生かしたリハビリといっていいでしょう。

どれくらい荷重するかは、レントゲン写真で骨の修復の進み具合をみながら医師が判断します。荷重が多すぎたり、ひねりが加わったりすると、再骨折のリスクがあるので、医師、看護師、理学療法士の指導通りに行いましょう。

※ 仮骨:骨が修復される過程で、骨膜には新生骨、骨折部には軟骨ができます。この新生骨と軟骨を合わせたものが仮骨です。仮骨はもととなってやがてしっかりした骨ができます。

リハビリが大切な理由

冒頭でも触れましたが、リハビリが遅れると機能回復に支障をきたすおそれがあります。
長期間固定することによって、筋肉の量が減って細くなる(萎縮)ほか、関節も固定した場合は固まって動きが悪くなります(拘縮)。
リハビリは、このような状態から筋肉や関節を回復させ、もとの機能を取り戻すためのものです。

骨折部の安静を保ちながら、それ以外の部分は早期から動かすリハビリによって、
骨折部の血行もよくなり、骨の癒合が促されるというメリットもあります。
適切なリハビリを怠ると、十分に機能が回復しないままになってしまうこともあるので、医師、看護師、理学療法士の指示に従いながら積極的に取り組みましょう。

安全に効果的にリハビリを行うために

リハビリは、医師の指示(処方)に従って理学療法士が直接指導するのが一般的ですが、看護士が指導することもあります。
回復の様子をみながら段階的に進めることが、リハビリの重要なポイントの1つです。
医師や看護師、理学療法士の指導を受けながら正しく行いましょう。

NEXT骨折の原因と予防法